背中の痛みは慢性的なものと急性的に発症するもと2種類あります。急性的なものはギックリ背中と呼ばれることもあります。ギックリ腰と同じく名称であり、疾患名ではないことに留意してください。 一般的には、背中（肩甲骨と肩甲骨の間や、その下あたり〜腰の上まで）の間の関節・筋肉に炎症が生じているとされています。 ギックリ背中は くしゃみや咳物を拾う時や下を向いた時重い荷物を持った時など、ふとした動作で発生しやすく、急激な痛みが背中を襲います。 通常は３日〜１週間程度で痛みが収まることが多い症状です。

当院では、

背中の痛みの要因を

① 背骨・骨盤の不調

②インナーマッスルの弱体化

③腹圧の低下

と考えています。 背骨の歪みにより、関連する筋肉が引っ張られたり圧迫されたりして硬化し、縮んでしまいます。この状態が日常生活に影響を与え、背中の筋肉に余分な負担がかかり、一部の筋肉に異常な疲労が蓄積されます。その結果、背中の筋肉が炎症を起こし、背中の痛みとなります。また、歪みがあると関節の血行不良が生じ、関節間に炎症が発生することもあります。

当院では、こうした状態を改善し、背中の痛みの痛みを和らげるために、まずは背骨や背骨を支える骨盤の調整を行います。 さらに、内部からも背骨や骨盤をサポートするために、インナーマッスル（深層筋）のトレーニングや腹圧（お腹の圧力）の調整も実施します。これにより、背中の痛みの改善だけでなく、再発防止も目指します。 背中の痛みなどで筋肉や関節に炎症が生じると、これらの動作全てに痛みが広がることがあります。適切な治療が遅れたり、繰り返すと、日常生活に支障をきたすこともあります。